モミジコロコロ

井坂幸太郎氏にハマってます。

と言ってもまだ片手で足りるくらいしか読んでないんですけど。

（ネタバレあり　注意）


「アヒルと鴨のコインロッカー」を映画で見て、面白くてちょっと本も読んでみようかな。
と思って取り合えず『魔王』と『重力ピエロ』を。

何でこれらを選んだかと言うと、キャラ設定が確実に私の趣味だったから（笑）
兄弟モノです（爆）

井坂幸太郎氏の何が１番面白く感じるかと言うと、やっぱり会話！
ユーモアを含ませつつ、何と言うか、重量感のある会話の流れに引き込まれます。

てゆーか何と言っても「え！？なに、その意味深な会話！！？？」
みたいな事を時たま喋るんですよね。。。（笑）

腐的な意味で（笑）

最近読んだ『ラッシュライフ』を例に出すと。
この本のキャラクターに「黒澤さん」と「佐々岡さん」という２人の男性が出てくるんですが。

が。

貴方たち何がしたいんですか、一体！？
ってくらい妄想を掻き立てる会話をする２人。。。

佐々岡さんは、生真面目で神経質なバリバリのＡ型タイプの男性で、
黒澤さんはどこか達観しているような節があって、落ち着いていてそれでいてユーモアのある頭の良い男性と言う感じ。
あ、何かフラグ立ちそうですねーーーー（ワクワク）


黒澤さんはどちらかと言うと、そんなに他人に興味なさそうな感じの人なんですけど、なんでか佐々岡さんには妙に関わっていくんですよね（笑）
昔のお友達、ってのもあるんでしょうけど、絶対それだけじゃない！

だって佐々岡さんをからかって遊んでるんだもん、確実に！（笑）

佐々岡さんは色々あって私生活に疲れ果ててしまい、そんな時街で訳の分からない若者にとある住所を告げられて、フラフラっとそのマンションへ向かってしまうんですね。
そこで佐々岡さんは泥棒をしてやれー！と、不法侵入して、とある部屋に入ります。
そこで佐々岡さんと黒澤さんは出会うんですが。

佐々岡さんは最初、黒澤だということに気付かないで「何をしている、ここは私の部屋だ」と開口一番告げるんです。
相手も泥棒だと思って付いた、咄嗟の嘘ですね。
真面目な佐々岡さんが頑張って付いた嘘です。
でも元々嘘なんて付けない性格なんで、ソッコーばれます（笑）

そう、黒澤さんは会った瞬間に相手がお友達の佐々岡さんだと気づくんです。
もう愛以外の何ものでもない（え）

佐々岡さんは、途中で素性を明かされて、元同級生の黒澤だと気付くんですが、ずーーーーっとお互いがその部屋に不法侵入してるって思い込んでます。
実はその部屋は、元々黒澤さんの部屋だってのに！
内緒にしたまま、根掘り葉掘り佐々岡さんの私生活を聞きまくります。
ここぞとばかりに！
絶対ウキウキしてるよ、この人！！（爆）

しまいには佐々岡さん、「君と話をしていたらずいぶん楽になった」
とか、「男の家から朝帰りなんて、ホモセクシュアルみたいで嫌だな」
とか言い出すんですよ！！！
あの真面目な佐々岡さんがっ！！！！

おいおいおいおい！大丈夫！？
みたいな（笑）

最終的には黒澤さんの前で、奥さんに電話をかけて一方的に離婚話をするんですよね（わーお）
最初は「離婚なんてありえない」とか言ってたくせに。

操られてるカラーー！

でもって、その離婚話のあと、２人して『特別な日に』と題目うった、展望台に上っていきます。
何も考えるなって言う方が無理な話ってなもんですよね！！？？


因みにその数日後、佐々岡さんの元奥さんはその展望台から飛び降り自殺しようとします（未遂に終わりますが）
わーお。

そんなかんじで井坂幸太郎ヤバイです。
また違うの読まなきゃ！！

あ、もちろん話の内容も面白いですよ。
最後にこんなコト言っても説得力無いと思いますが（笑）
オススメです。